口腔外科について

Oral Surgery

お口全体の健康と安全を支える治療

口腔外科は、歯や歯ぐきだけでなく、お口の中の粘膜、顎の骨、お顔の周辺組織に現れる症状を治療します。親知らずの抜歯や顎関節症の治療はもちろん、外傷への対応、さらには口腔がんの早期発見まで、幅広い領域をカバーしています。地域の皆様にとって健やかな生活を守るため、専門知識と豊富な外科的経験を活かし、お口全体の健康と安全を支えるサービスを提供します。

歯・歯ぐきに限らず、口の中・顎・顎の下の疾患全般(顎関節症、口腔粘膜の難治性炎症、顎下腺・舌下腺などの唾液腺疾患、口腔の腫瘍・のう胞、顎顔面の骨折など)の診断・治療、骨の中に埋まった親知らずの抜歯(難抜歯)などをおこないます。
主に外科的処置をおこなう診療科です。

抜歯手術(難抜歯・親知らず)

歯 親知らずとは?

前歯の真ん中の歯から数えて8番目に生えてくる歯が親知らずです。通常は13歳前後までに永久歯が生えそろうのに対し、親知らずは20歳前後に生えてくることが名前の由来にもなっています。 この歯は、なくてはならない歯ではありません。また、親知らずの抜歯は必ずしも必要な処置ではありません。中には一生親知らずを残したままの人もいます。
ただ、現代の人は昔の人に比べて顎が小さいため、親知らずが生える充分なスペースがありません。親知らずは、正常に真っ直ぐ生えている場合のほうが少なく、傾いている、真横に生えている、埋没しているといった状況が多くみられます。痛みやうずきを繰り返すなど、気になる症状がある場合はご来院ください。当院では、お口の中を総合的に診断し、抜歯すべきか残すべきかの判断を行います。
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歯 親知らずを抜いたほうがよい理由

  • 歯ブラシが届きにくく、食べかすがたまりやすいため、炎症を起こして痛み、むし歯・歯周病になりやすい
  • 親知らずだけではなく、手前の歯もむし歯にするなど悪影響を及ぼすことがある
  • 親知らずが傾いて生え、噛み合わせが乱れる原因になる
  • 奥歯の噛み合わせが悪くなり、顎関節症を引き起こす可能性がある
  • 生えている向きによって、手前の歯が強い力で押されるために歯並びが乱れ、前歯が重なるほど歯並びが悪くなる可能性がある
抜歯すべきと判断したときには、当院にてすぐに処置をおこないます。抜歯となると身構える方も多いかと思いますが、簡単なケースでは、ものの数秒で処置が完了します。 親知らずでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
※親知らずの抜歯詳しくはこちら

親知らずとは?

歯列の一番奥から生える歯のことです

親知らずとは、永久歯が生え揃った後、歯列の一番奥から生える歯のことで、正式には「第三大臼歯」と言います。一般的に10代後半から20代後半に生えて来ることが多いのですが、なかには生えて来ない方もおられます。

親知らずは必ず抜歯しなければいけない?

親知らずは「必ず抜歯しなければいけない」というわけではありません。真っ直ぐ生えていて、親知らずそのものやまわりの歯でトラブルが起こっていなければ問題はなく、そのまま置いておいても良いと言えますが、斜め・横向きに生えていて、痛みや腫れが起きていたり、親知らず・その手前の歯がむし歯になっていたりするような時には抜歯した方が良いでしょう。

抜歯した方が良いケース

  • 親知らずが原因で周囲歯ぐきの痛み・腫れが起こっている
  • 親知らずがブラッシングする際に邪魔している(その結果、まわりの歯がむし歯・歯周病になっている)
  • 親知らずそのものがむし歯になっている
  • 親知らずが隣の歯を押している
  • 親知らずが噛み合わせの乱れを引き起こしている
など

抜歯しなくても良いケース

  • 真っ直ぐ生えていて、ブラッシングを行うのに邪魔していない
  • 親知らず周囲歯ぐきの痛みや腫れなどのトラブルがない
  • 特に何のトラブルも起こっておらず、ブリッジの支台として利用できる可能性がある
  • 特に何のトラブルも起こっておらず、歯牙移植に利用できる可能性がある
など

当院の親知らずの抜歯の特徴

スピーディに処置して抜歯後の痛み・腫れを抑えます

処置のスピードは抜歯後の痛み・腫れに影響します。専門的な口腔外科治療を行う高槻市のきしもと歯科医院では、できる限りスピーディに、それでいて正確に親知らずを抜歯して、抜歯後の痛み・腫れを出来る限り抑えるようにしています。

症例数が豊富・様々なケースに対応可能

当院は開院以来、継続して親知らずの抜歯を行っており、これまでに豊富な症例数を蓄積しています。そのため埋伏歯などの難症例にも対応可能で、個々の症例に対するアプローチ方法がパターン化されていますので、様々なケースに対して適切な診断・処置を行うことができます。

「親知らずの抜歯」は当院にとって日常的な処置です

多い時には1日に5件以上の親知らずの抜歯を行っていることもあって、当院にとって「親知らずの抜歯」は日常的な処置です。一般的な歯科医院では、普段の治療とは別枠を設けて、30分から1時間程度かけて抜歯を行うことが多いのですが、当院では普段の診療の枠内で行っていて、歯を削るのと同じように治療しています。処置にかかる時間も短く、30分以上かかるケースは稀です。

口腔外科を専門的に行っている歯科医師と、そうでない歯科医師との違いは色々ありますが、抜歯に対する気負いがないことや、短い時間で適切に抜歯できることなどが特徴的な違いとして挙げられます。

顎関節症

顎関節とは食事やあくび、会話をする際に動かす下顎の関節のことで、顎の関節を動かす際、カクカク、といった音がする、顎の骨や筋が痛む、口の開閉がしづらいなどの症状を総括して顎関節症と言います。特に痛みがない場合でもこのような症状に当てはまる場合は顎関節症の疑いがあります。
なじみのない病名かもしれませんが、20代の女性を中心に基本的にどの年齢層にも認められ、皆様の身近にある病気といえます。現在では治療法も確立されてきており、かみ合わせの調整やマウスピースを使用したスプリント療法、投薬による薬物療法や、外科手術などの治療法があります。
顎関節症は進行性の病気です。最初はカクカク音がなるだけだったのが、気がつくと口が開けづらくなってしまっていたり、痛みを伴ったりするケースが多いです。いずれにせよ違和感がありましたら、我慢されずに受診ください。
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歯 顎関節症 セルフチェック

  • 顎に痛みがある
  • こめかみや頬骨のあたりを押すと痛みを感じる
  • 顎を大きく開けると、左右のどちらかが開きにくいと感じる
  • 顎を動かしたとき、耳のそばでカクカク、シャリシャリといった音がする
  • 食べものを噛んでいたり、喋っていたりすると顎がだるくなる
  • 人差し指から薬指までを縦にして、口に入らない
  • 左右の目をつないだラインと口角をつないだラインが平行でない
上記の項目に2つ以上当てはまった場合、顎関節症の疑いがあります。当院は口腔外科を専門に扱っており、顎関節症の治療に積極的に取り組んでいます。症状が悪化する前に、お早めにご相談ください。
※顎関節症について詳しくはこちら

顎関節症とは?

顎が痛い・音が鳴る・口が開かない

「口を開けると顎が痛む」「顎を動かすと音が鳴る」「大きく口が開かない」など、頭蓋骨と顎を繋ぐ顎関節で起こる様々な症状を総称したものが顎関節症です。他の症状として「顎が閉じられない」「噛み合わせが急に変化した」といったものや、「頭痛」「首・肩のこり」「耳鳴り」「舌の痛み」など、顎関節以外の部位に影響をおよぼす場合があります。

顎関節症を放置していると?

顎関節症は時間の経過とともに自然治癒するケースも少なくないですが、悪化して日常生活に支障をきたすようになったり、肩こりや頭痛という形で全身に悪影響をおよぼしたりすることもありますので注意が必要です。症状が気になる方、症状が長引く方などはお気軽に当院へご相談ください。

顎関節症のセルフチェック

  • 口を開けると顎が痛む
  • 顎を動かすと「カクカク」と音がする
  • 大きく口が開かない
  • 食事中や会話中に顎がだるくなる
  • こめかみや頬の前方のあたりを押すと痛む
  • 顎が閉じられない
など
このような症状をお感じの時には、顎関節症の可能性があります。放置して悪化すると普段の生活に支障をきたすようになる場合がありますので、症状が続く方は高槻市のきしもと歯科医院へご連絡ください。

顎関節症の診断

顎関節症でお悩みの方の多くは、「顎が痛い」とおっしゃってご来院されますが、顎関節症のタイプは様々で、状改善のためにはそれらを細かく診て適切に診断することが重要となります。

顎関節症の4つのタイプ

顎関節症は大きく次の4つのタイプに分類されます。

筋肉の障害

顎を動かす筋肉を咀嚼筋と言い、これは頭部に繋がっています。そのため、咀嚼筋が疲労などにより痛みを起こすと頬やこめかみの痛み、頭痛などを招く場合があります。

関節円板の障害

最も多くみられるタイプの顎関節症で、関節円板(顎が動く時にクッションの役割をするもの)がずれることで様々な症状を引き起こします。

関節包・靭帯の障害

顎関節は関節包・靭帯という線維性組織で覆われていて、ここで障害が起こると顎関節に痛みなどの症状があらわれるようになります。

顎関節の変形

顎関節に繰り返し強い負担がかかると、顎関節が変形してしまう場合があります。これを「変形性関節症」と言い、顎の痛みや口が開けにくいなどの症状を引き起こします。

顎関節症の治療

時間の経過とともに自然治癒することも

「顎が痛い」とおっしゃられてご来院された方に、症状が現れ始めた時のことを詳しくお聞きすると、「硬いものを噛んだ時、グキッと顎をひねった」という場合があります。この場合、顎関節症ではなく「顎関節の捻挫」によって症状が現れていると言えます。これは段差のある所で足首をひねるのと同じ仕組みで、時間の経過とともに自然治癒することが多いです。
ただし、自己判断は禁物で、放置したために症状の悪化を招く恐れがありますので、きちんと専門家の診察・診断を受けるようにしましょう。

顎関節症は「生活習慣病」

上記の項目でお話ししたように、痛みに関しては時間が解決してくれるケースもありますが、歯ぎしり・食いしばりなどの癖が原因で痛みが生じている場合には、これを極力やらない必要があります。
患者様に「日中、歯を噛みしめていませんか?」とお聞きすると、大抵の方は「していません」とお答えになりますが、専門家からすると、お口を閉じた時に少しでも歯が当たっているとそれは「噛みしめている」ことになるのです。1日のうち歯と歯が接触している時間は10%くらいで、それ以外の90%以上は当たっていないのが正常な状態です。こういうお話をすると多くの方が「当たっています」とおっしゃられますので、意識的に日中の歯ぎしり・食いしばりをやめてもらったり、就寝中の歯ぎしり・食いしばりを改善するためにスプリント療法(マウスピースを使った治療)を行ったりします。
こうして普段の歯ぎしり・食いしばりが症状発生の大きな原因となり得ることから、顎関節症は「生活習慣病の1つ」と考えられています。

大きくお口が開かない場合には

顎関節症の特徴的な症状に、「大きく口が開かない」というものがあります。こうした場合にはまず、温めたタオルで痛みがある方の顎関節を温めながら、指を使ってお口を開ける練習を行っていただきます(顎運動のリハビリ)。そうしてお口が開けられるようになれば、徐々に指を使わなくてもある程度、お口が開けられるようになります。

痛みがつらい場合には

痛みの種類や程度によっては、鎮痛剤・消炎剤といったお薬を使って痛みの緩和・除去をはかる場合があります。また、筋肉痛やこりがある場合には、筋弛緩薬や、湿布剤・消炎鎮痛剤入りの塗り薬、オーラルリフレクソロジーという咀嚼筋(そしゃくきん)や口腔周囲や顔面の筋をマッサージして痛みの物質を血流に流してしまう処置などで対応することもあります。

口腔粘膜の健康相談

舌、頬、上顎(硬口蓋・軟口蓋)、歯ぐき、舌の下(口腔底)など、口腔粘膜に出来た炎症・潰瘍(かいよう)・膿瘍(のうよう)・腫瘍について診断し、処置をおこないます。
当院で処置が難しい場合は、大学病院(大阪大学歯学部附属病院・大阪医科大学附属病院)に紹介します。
口腔内のできものについて詳しくはこちら

こんなことでお困りではありませんか?

  • 口内炎ができて痛む
  • 口内炎がなかなか治らない
  • 唇や舌にできものができている
  • 口の中の粘膜が荒れている
  • 口の中の粘膜に痛みや腫れなどの症状がある
  • 舌が痛む
  • 舌がただれている・痺れている
  • 飲食物の味がしない(味覚異常)
  • 口の中にできものができていて、がんではないか心配
など
このようなことでお困りでしたら、高槻市のきしもと歯科医院へお気軽にご相談ください。口内炎などのお口の中のできものに対して、口腔外科を専門とする医師が適切に治療いたします。

お口の中のできもの

口内炎

口腔内や周辺の粘膜で起こる炎症の総称で、一番多いのが『アフタ性口内炎」です。疲労や免疫力が低下している時に起こりやすく、通常、2~3日程度で解消されますが、なかにはなかなか治らずに痛みが生じる場合もあります。また、痛みがなく、どんどん大きくなるような場合には良性腫瘍やがんの恐れがありますので、軽視せずに一度当院へご相談ください。

のう胞

薄い粘膜の中に粘液が溜まって、風船のように膨らんだ状態です。歯などが当たって破れると平坦になり治ったように見えますが、すぐに再発することが多いです。根本的に治すためには、外科的処置を行ってのう胞を摘出する必要があります。

エプーリス

歯肉にできる良性腫瘍で、細菌感染や外傷による炎症などが主な原因です。男性よりも女性に多くみられ、妊婦様にみられる「妊娠性エプーリス」というものもあります。
多くの場合、無症状で、ゆっくりと大きくなるのが特徴です。通常、自然に治ることはなく、外科的処置による切除が基本となります。この時、再発を防ぐために抜歯や歯槽骨の削除が必要になる場合もあります。

唾液腺炎

細菌やウイルス、アレルギーなどが原因で唾液腺で炎症が起こる病気です。急性の場合、痛みや腫れ、膿が出るなどの症状が現れ、慢性の場合、唾液の分泌量が低下することがあります。

唾石症(だせきしょう)

唾液腺の中や唾液を口腔内に送る器官に石ができて詰まり、痛みや腫れなどを引き起こす病気です。食事を食べようとした時、あるいは食事の最中に唾液が分泌されると、開口部が詰まっているため、唾液が溜まって唾液腺がある顎の下が腫れて激しい痛みが生じます。通常、時間が経過するにつれて徐々に症状は治まっていきます。
唾石が小さい場合、自然に流出する場合もありますが、それが期待できない場合、外科的処置を行って唾石を摘出します。

口腔がん

口腔内にできる悪性腫瘍のことで、他の部位にできるがんとの違いは「目で直接確認できる」という点にあります。口内炎や他の腫瘍と見た目が似ていて、さらに痛みが少ないため発見が遅れてしまうことがあります。「口内炎がずっと治らない」という場合には、そのままにせずに一度当院へご相談ください。
口腔内の怪我について詳しくはこちら

こんなことでお困りではありませんか?

  • 転倒して唇を切った
  • 転んだ時に舌を噛んで傷ができた
  • スポーツ時の衝突で口のまわりを怪我した
  • 口や唇が裂けてしまった
  • 自転車で転倒して歯を損傷した
  • 歯を強く打ちつけて折ってしまった
  • 階段でこけて歯が取れてしまった
など
このようなことでお困りでしたら、高槻市のきしもと歯科医院へお気軽にご相談ください。口唇の裂傷や歯の破折などに対して、口腔外科を専門とする医師が適切に治療いたします。

お口を怪我されたら当院へご相談ください

お子様が怪我をされた時は?

「子供がこけて唇が裂けた」「ブランコから落ちて歯が欠けた」「階段で足を滑らせて口を打ちつけた」と、お子様がお口を怪我されてご来院されるケースが多いです。お口や歯は体の中でも特に外傷を負いやすい部分で、行動が活発なお子様となるとなおさらです。お子様が転倒して顔面を打ちつけたり、唇を切ったり、歯が抜けたりした時はなるべく早く受診するようにしてください。
歯が抜けてしまった時は、抜けた歯を乾燥させないことが大切で、水道水で洗わずに牛乳の中で保存するようにしてください。牛乳がない場合、口腔内で保存するという手もありますが、この時、お子様が歯を飲み込んでしまわないように注意してください。
早めに受診していただければ、歯を元の位置に戻せる場合がありますので、諦めずに一度ご連絡ください。

受傷時の状況を詳しく確認します

口唇の裂傷や歯の破折などの外傷を負われてご相談いただいた際には、「どのように打ちつけたのか?」「どんな風に転んだのか?」など、外傷そのものだけではなく、傷を負った時の状況も詳しく確認して適切に治療を進めていきます。
受傷時の状況から、どの部位にどんな力が加わったかを考えて、症状を訴えられている部位だけでなく、それ以外の部位にも問題が起こっていないか詳しく確認いたします。

保険会社との交渉もサポートします

近年の自転車ブームの高まりにともない、自転車で交通事故に遭われて口や歯に怪我を負われるケースが増えています。この時、ご本人またはご家族がご加入中の保険内容をご確認いただいて、利用できるものがある場合、その方が必要とする治療をきちんと受けられるように保険会社との交渉をサポートいたします。
ご本人で対応しようとすると、保険会社の担当者はプロですから、どうしても相手側の主張をそのまま受け入れてしまいがちです。その結果、本来であればインプラント治療やセラミック治療といった質の良い治療を受けることで破折したり抜けた歯を元通り戻せたはずなのに、納得のいかない形で修復するしかなくなるケースがあります。
どのような治療が必要かを判断するのは、保険会社の担当者ではなく歯科医師の役目です。自転車事故に遭われた方が適切な治療を受けられるように、親身になってバックアップさせていただきます。

歯周病の外科処置

歯周病は30歳代で70%、40歳代になると80%以上の人がかかる生活習慣病です。
歯磨きの改善、歯ぐきの縁上・歯周ポケットの下の歯石を除去することにより、多くの部分の炎症は消失し、健康な歯ぐきを取り戻しますが、改善しない重い症状の場合は、歯ぐきを切開し歯根周囲の不良組織を除去する必要があります。 積極的に外科的処置をおこなうことにより、歯を支える周囲の骨・歯ぐきの健康が改善され、歯の寿命を延ばすことが出来ます。

歯 歯周病外科処置の方法

歯周病はきちんとお口の汚れを取り除いていれば予防できる病気ですが、重症化してしまった以上、治療が必要です。当院では、患者様の症状の進行段階に合わせて、歯周病の治療を行います。
症状が進行するほど、治療は大掛かりになり、患者様への負担も大きくなってしまいます。まずは日頃の歯磨きに取り組み、予防のために定期的に歯科に来院されることが大切です。

手術の種類

SRP(ルートプレーニング)
軽度~中等度の歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔をし、器具を使用して歯周ポケット内のプラークや歯石、膿、感染した組織を除去します。

フラップ手術
中等度以上の、進行した歯周炎に対して行われる外科的処置です。局所麻酔をした後、歯ぐきを切開し、歯肉を顎骨からはがし、露出した歯根に付着しているプラークや歯石、感染した組織を取り除きます。手術後に切開した歯肉を縫合します。

再生治療

GTR
失った顎の骨、歯根膜などの歯周組織を再生させる治療法のひとつです。歯肉を切開して歯石を取り除いてできた空間に、特殊な膜「メンブレン」を挿入し、歯肉の侵入を防ぎながら骨や歯根膜などの歯周組織の再生を促します。

リグロス
リグロスは歯周病の進行によって破壊された歯周組織を再生する効果があります。リグロスを使った「歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)」という手術を伴う治療をすることで、組織の再生が可能となるため、歯周病によって歯が抜けてしまうことを防ぐことができます。
※歯周外科について詳しくはこちら

歯周外科治療とは?

重度の歯周病を治療するための専門的な治療です

重度の歯周病になると、スケーリング・ルートプレーニング(歯石除去)などの基本的な治療だけでは改善しない場合があります。そのまま放置すると最悪の場合、歯を失うことに繋がりますので、こうしたケースでは「歯周外科治療」という外科治療で改善をはかります。
歯周外科には、歯ぐきを切開して歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目)の奥を可視化し、そこに付着した歯石や汚染組織などを除去する「フラップ手術」、歯周病によって破壊された歯槽骨などの歯周組織の再生をはかる「歯周組織再生療法(リグロス・エムドゲイン・GTR法)」などの方法があります。

経験豊富な医師が診断・治療します

高槻市のきしもと歯科医院では、口腔外科を専門とし、外科的処置の経験が豊富な医師がお一人おひとりの状態に合わせて適切に診断し、最適な歯周外科治療をご提供いたします。重度の歯周病になってしまった方も、諦めずに一度当院へご相談ください。

歯周外科治療の種類

フラップ手術

「歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)」とも呼ばれ、歯周病の進行により歯周ポケットが深くなってしまい、歯石などの汚れが完全に除去できない場合などに行われます。局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して歯周ポケットの奥を可視化させた後、そこに付着している歯石や汚染組織をきれいに取り除きます。除去後は、歯ぐきを元通り縫合します。

リグロス

リグロスとは、歯周組織の細胞の増加を促進する成長因子を成分とする「歯周組織再生誘導材」で、フラップ手術で歯石や汚染物質を除去した後、患部にこれを塗布して歯周組織の再生を促します。
リグロスは2016年9月より保険適用となっていますので、少ない負担で治療を受けていただくことができます。

エムドゲイン

エムドゲインとは、リグロスと同様に患部に「エムドゲイン・ゲル」を塗布することで、破壊された歯周組織の再生を促す方法です。リグロスと違いこちらは自費診療となります。

GTR法

GTR法とは、歯周病によって破壊された歯槽骨を人工の特殊膜で覆い、歯肉が進入して来ないようにして歯周組織の再生をはかる方法です。

歯牙移植

歯牙移植とは、重度のむし歯になって抜歯が避けられない場合などに、その歯を抜歯して代わりにご本人の歯(親知らず)を移植するという方法です。親知らずと一緒に歯根膜(歯槽骨と歯根の間にあるクッションのような繊維組織)が移植できるため、自然な噛み心地が期待できます。根管治療を行ってもなかなか症状が改善されない方や、親知らずがあって前方の臼歯が失われている方におすすめです(ただし、条件によっては適応とならない場合があります)。
※歯牙移植について詳しくはこちら

歯牙移植とは?

ご自分の歯(親知らず)を移植する方法です

重度のむし歯になって抜歯が避けられない場合などに、その歯を抜歯して代わりにご本人の歯(親知らずが多い)を移植してお口の機能性や審美性の回復をはかる方法が「歯牙移植」です。親知らずと一緒に歯根膜(歯槽骨と歯根の間にあるクッションのような繊維組織)が移植できるため、移植した歯が良好に生着すれば他の健康な歯と同様の噛み心地が期待できます。根管治療を行ってもなかなか症状が改善されない方や、親知らずがあって前方の臼歯が失われている方におすすめです。

自分の歯を使用するので安心・保険適用となります

歯を失った時の治療方法には、インプラント治療やブリッジ・入れ歯などがありますが、いずれも人工の歯で、天然の歯と比べるとどうしても劣りますし、またインプラントや品質の高いブリッジ・入れ歯は自費診療となりますので費用がかかります。
一方、歯牙移植ではご自分の歯(親知らず)を使用しますので安心ですし、治療や周囲の健康な歯を削る処置も必要ありません。また、抜歯から移植までの処置を同じ医院で受けられれば保険適用となります。

ご希望の方は一度ご相談ください

歯牙移植は様々なメリットがある治療方法ですが、すべての方に適応となるわけではありません。若年層の方であれば生着する確率は高いと言えますが、40~50代の方となると成功率は20~30%程度です。また、年齢の問題に加えて、喫煙習慣があると歯牙移植を成功させるのは難しくなります。
このように歯牙移植には「適応となる方が限られる」という側面がありますので、口腔外科を専門とする医師が適切に診断して見極めさせていただきます。なお、当院ではインプラント治療など、歯牙移植以外の歯を補う方法に対応していますので、歯牙移植が適応とならなかった方には別の治療をご提案させていただきます。

歯牙移植のメリットと注意点

歯牙移植のメリット

  • 自分の歯(親知らず)を使用するので安心(拒絶反応が起こらない)
  • 歯根膜が移植できるので、自然な噛み心地が期待できる
  • 他の健康な歯を削る必要がない
  • (抜歯から移植まで同一医院で受ければ)保険適用となる

歯牙移植の注意点

  • 移植に際して外科的処置が必要
  • 年齢によっては成功率が低くなる
  • 移植した歯がきちんと生着しない場合がある
  • 抜歯する歯と移植する歯(親知らず)の大きさがある程度合っていなくてはいけない
  • 口腔状態によっては行えない場合がある

当院の歯牙移植の特徴

天然の歯に近い自然な噛み心地をご提供

根管治療を受けてもむし歯の症状が改善されないとお困りでしたら、高槻市のきしもと歯科医院へご相談ください。その方の年齢や口腔内の状態によっては、歯牙移植を行うことでお悩みを解消できる場合があります。
歯牙移植では、ご自分の歯(親知らず)と一緒に歯根膜も移植できます。歯根膜とは歯槽骨と歯根の間にあるクッションのような繊維組織で、これがあることで天然の歯に近い自然な噛み心地が期待できるようになります。

親知らずの抜歯の経験が豊富

当院では口腔外科を専門とし、外科的処置を得意とする医師が安全に親知らずを抜歯いたします。多い時には1日に5件以上の抜歯を行うなど、当院にとって親知らずの抜歯は特別な処置ではなく「日常的な処置」の1つで、これまでに様々なケースで抜歯を行ってきた豊富な経験があります。

歯科用CTを使って的確に診断

当院は歯科用CTを導入していて、これによって得られる高画質な3D画像はお口の状態を詳細に確認するうえで欠かせないものと言えます。処置を行う歯科医師の豊富な経験に加えて、高性能な検査機器を駆使して安全に抜歯をとり行います。
  • お口を三次元に
    とらえられる歯科用CT

    先進的な歯科用CTを導入することによって、従来の平面的なレントゲンでは捉えきれなかったお口の状態を三次元の立体画像で詳細に把握しています。インプラント治療や親知らずの抜歯において、骨の厚みや神経の走行を正確に確認することは、安全性を高めるために欠かせません。また歯周病や根管治療においても、複雑な構造を精密に診断することでより良い計画を立案できます。

  • 影響が大きい
    顎関節症へのアプローチ

    顎の痛みやお口の開けにくさ、関節の音が気になる場合、それは顎関節症のサインかもしれません。放置すると頭痛や肩こりなど全身に影響を及ぼすこともあるため、適切な診断が重要です。筋肉や関節の状態を細かく調べ、マウスピースを用いたスプリント療法やリハビリなどでアプローチします。歯ぎしりや食いしばりといった生活習慣を見直して、不快な症状のない健やかな毎日を支えます。

  • 手術が必要となる歯周病への治療

    重度の歯周病により、通常の洗浄では改善が困難な場合には、外科処置で対応いたします。歯ぐきを切開して奥深くの汚れを直接取り除くフラップ手術や、失われた組織の再生を促すリグロス、エムドゲインといった高度な治療法を選択できます。口腔外科に精通した医師が精密な診断を行い、歯を支える組織の回復に努めます。大切な歯を最後まで守るために適したご提案をいたします。

  • 奥歯より奥に生えてくる親知らず

    奥歯に生えてくる親知らずは必ず抜く必要があるわけではなく、真っ直ぐ生えて周囲に悪影響がない場合は温存もできます。斜めに生えて痛みや腫れを招いたり、隣の歯を虫歯にしたりする場合は抜歯が推奨されます。口腔外科専門の医師が在籍し、豊富な経験に基づいた迅速かつ正確な処置が可能です。処置時間を短縮して術後の痛みや腫れを抑え、難症例に対応できる体制を整えています。

  • 長く続くお口のできものへのご相談

    口内炎や舌の痛み、粘膜の腫れなどは、多くの場合一時的な炎症で済みますが、中には外科的処置が必要な良性腫瘍や、早急な対応を要する口腔がんが隠れているケースもあります。特に、「口内炎が長期間治らない」といった症状は、重大な疾患のサインである可能性も否定できません。経験豊富な歯科医が小さな変化も見逃さず、適切な診断と治療で不安の解消に努めます。

  • 様々な原因でのお口の怪我にも対応

    転倒や衝突による口唇の裂傷、歯の破折といったお口の怪我には、口腔外科を専門とする医師が迅速に対応いたします。特にお子様の外傷は早期の受診が重要であり、抜けた歯を乾燥させずに持参いただければ、元の位置に戻せる可能性も高まります。また自転車事故などの際は、本来必要な治療を妥協なく受けられるよう、保険会社との交渉も専門的見地から支援しております。

  • 抜歯が必要となった場合の歯牙移植

    歯牙移植とは、重度の虫歯等で抜歯が必要になった際、ご自身の親知らずを移し替えて機能を回復させる治療法です。人工物を用いるインプラントとは異なり、歯の根にある歯根膜という組織も一緒に移植できるため、天然の歯に近い自然な噛み心地が再現できます。ご自身の歯を活用するため身体に優しく、条件を満たす場合には保険診療の範囲内で受けられる治療法でもあります。

  • 機能を回復させる再植の治療に対応

    再植は事故等で抜け落ちた歯を再び元の場所に戻し、機能を回復させる方法です。歯の根にある歯根膜という組織が健全であれば、ご自身の歯として再び定着する可能性が高まります。また、通常の根管治療では治癒が難しい場合に、一度意図的に抜歯して直接患部を処置した後に戻す意図的再植という選択肢もあります。大切な歯を守るための最終手段として、抜歯を回避する可能性を追求します。

  • 確かな歯科医師が行うインプラント

    インプラントは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、ご自身の歯に近い噛み心地と自然な見た目を取り戻す治療法です。日本口腔インプラント学会の専門医かつ代議員である院長が、歯科用CTによる精密な診断に基づき、安全性の高い手術を行います。骨の少ない難症例や治療期間を短縮する抜歯即時埋入にも対応し、埋入後もかかりつけ医として一生涯の責任を持ち続けます。

  • 欠損歯に対する治療に複数の選択肢

    歯を失った際の治療にはインプラントやブリッジ、入れ歯の選択肢があります。特定の治療を押し付けることはせず、それぞれのメリットとデメリットを詳細にご説明し、患者様ご自身にご納得の上で選んでいただくことを大切にしています。お口の状態や生活スタイルに合わせながら、フラットな立場でより良い解決策を見つけ出せるよう、最後まで誠心誠意サポートいたします。

  • 安全なインプラント治療への工夫

    インプラント手術に対して「怖い」というイメージを持つ方も多いですが、顎の骨が健康でしたら、処置自体はシンプルです。安全性をさらに高めるため、歯科用CTで神経や骨の状態を三次元的に把握し、サージカルガイドを用いて計画通りの正確な位置へ埋入してまいります。手術に強い不安がある方には、眠っているかのようにリラックスして受けられる静脈内鎮静法も検討可能です。

費用について

下記の料金は全て税込になります。 インプラントを骨に埋入する際、手術代は1歯のみで19.8万円、2歯以上の場合は33万円です。 埋め込むインプラントは材料代が1歯あたり5.5万円で、土台は3.3万円、被せるセラミック冠は12.1万円です。 費用の目安として、1歯のみの処置の場合40万円弱の費用が、2歯の処置では1歯あたり約35万円、3歯の場合、1歯あたり約30万円程度になります。 (治療をおこなう部位や骨の状態により治療費は異なります)

院長によるYouTubeでの解説