「歯周病はお口の中だけの問題」——そう思われがちですが、実は全身の病気や生活習慣が歯周病の発症・悪化に大きく関わることをご存じでしょうか?

きしもと歯科医院では、歯周病を「お口の病気」としてだけでなく、体とのつながりの中で正しく理解することを大切にしています。本記事では、歯周病に影響を与える全身疾患や習慣について、わかりやすく解説します。

歯周病はなぜ全身と関わるの?

歯周病とは、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が炎症を起こし、徐々に壊れていく病気です。実はこの炎症、全身の健康状態に敏感に反応します。そのため、お口以外の病気や服薬状態が歯周病の引き金になったり、治りにくくしたりすることがあります。

歯周病を引き起こし悪化させたりする、代表的な病気・状態

🧬 1. 遺伝性疾患(遺伝的要因)

先天的な病気や体質によって、歯肉や免疫機能に問題が生じ、通常よりも歯周病が進行しやすいケースがあります。「両親も歯周病がひどかった」という場合も、体質としてリスクが高まることがあります。

🩸 2. 血液の病気(白血病など)

白血病などの血液疾患では、免疫機能が低下し、歯肉が炎症を起こしやすくなります。歯肉の腫れ・出血・感染のリスクが大幅に上昇するため、歯周病が急速に進行することもあります。

🧴 3. 皮膚疾患

一見関係なさそうに見えますが、皮膚とお口の粘膜は共に「上皮(皮膚と似た性質)」で形成されています。そのため、特定の皮膚疾患が歯肉にも症状として現れることがあります。

💊 4. 特定の薬(降圧剤など)による影響

薬の副作用で歯肉が炎症を起こしたり、腫れたりすることがあります。特に知られているのは、降圧剤(高血圧の薬)、抗てんかん薬、免疫抑制剤。これらは歯肉増殖を引き起こすことがあり、歯垢がたまりやすくなる → 歯周病が進みやすくなるという悪循環が起こります。

🌀 5. ホルモンバランスの変化

ホルモンの分泌量が変化する時期は、歯肉が敏感になりやすく、炎症が起こりやすくなります。
例:思春期、妊娠・出産期、更年期。特に妊娠性歯肉炎はよく知られていますね👶

🍩 6. 糖尿病

糖尿病は、歯周病と“悪い意味で”相互作用しています。
・血糖値が高い → 歯周病が悪化
・歯周病が悪化 → 血糖コントロールが困難に  というように、お互いを悪くし合う関係です。

🚬 7. 喫煙

喫煙は歯周病の最大のリスク因子のひとつ。
・血流が悪くなる
・傷の治りが遅くなる
・歯肉の炎症が気づきにくく隠れる
そのため、治療をしても治りにくいという特徴があります。

歯周病は全身の健康状態を映す “鏡”

このように、歯周病はお口だけの病気ではありません。全身の病気や生活習慣と深くつながっています。「最近歯ぐきが腫れやすい」「出血が増えた」という症状があれば、実は身体からの SOS サインかもしれません。

当院では全身を考えた歯周病ケアを大切にしています

きしもと歯科医院では、患者さまの既往歴、服薬状況、生活習慣、体質を丁寧にうかがい、その方に合った歯周病治療と予防をご提案しています。お口と全身、両方の視点から診ることで、より確実に歯周病を改善していくことができます。

まとめ

・歯周病は全身の病気や薬、ホルモンバランスの影響を強く受ける
・糖尿病や喫煙は特に注意が必要
・歯ぐきのトラブルは身体の不調のサインかも
・専門的な診断で原因に合った治療が大切

 

 

 


高槻市の「医療法人きしもと歯科医院」では、お口に興味を持っていただき、質の高い日常生活を送るお手伝いができればと考えています。

医療法人きしもと歯科医院では、歯の健康の大切さ、健康な歯に美しさをプラス、皆様のかかりつけの歯科医としてサポートしてまいりますので、高槻市で歯医者、歯科をお探しの方は、JR 高槻駅近の当院までご相談ください。

 

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